よいパスワードの作り方についての資料探索の旅

使いまわさないとか、多要素認証が使えるなら使うべきというのは当然なのですが、とりあえずパスワード認証しかしていない(できない)場合に、パスワード強度は最低どれくらいにするべきなのでしょうか?その推奨強度を具体的に推奨する資料を探しました。ようするに水戸黄門の印籠がほしいということですね:-)

ざざっとみたところ、JPCERTとNISCの資料が具体性が高いようです。

少し計算してみましょう

  • IPAの2008年9月分の状況という資料の表1-1は「パスワードの最大解読時間」つまり、どれくらいで破られそうか?を計算した表です。
  • いや、今や当時よりさらにPCのコストパフォーマンスがあがり、かつ並列処理できるので、二桁くらい余裕が無いとダメでしょうか?
  • 速度が2008年度当時の1,000倍(つまり解読時間を1,000分の1)と仮定すると、
    • 8桁では1年で解けてしまいます
    • 10桁は、英数字まぜこぜで200年、記号まで入れれば1万年くらいかかります。NISCのハンドブックは万年くらいかかる強度以上を推奨しているということですね
    • 12桁の英数字まぜこぜ(記号なし)は、77万年なので、十分推奨できますね