ふつうの印刷プロセス(について勉強)#
企画 -> 執筆 -> 校正 -> 組版 -> 製版 -> 印刷 -> 頒布
- 執筆者は、テキストやワープロなどで編集さんに納品すると、
図なども加え、レイアウトされたものを作ります。
このレイアウト済みのPDFが送られてくるので、校正(まずは初校なおし)は、それに対して行います。
もう直接なおすことは出来ないので、訂正が必要なら訂正方法(指示)を送ることだけが可能です。
当然、この段階で大量の訂正は不可です(最悪レイアウトの組み直しになってしまう)
- 上のレイアウト以降のプロセスは、
Adobe InDesign を使うのが業界のデファクトスタンダードです。
いわゆる組版(くみはん)のところになります
- かつては InDesign の対抗製品 Quark なんとかいうのがあったそうですが、
InDesign のほうが優れていて消えていったらしいです
- Quark ほげはレイヤー構造の実装がなかなか出来なかったとか…
- カラー印刷の場合、色はCMYKの4色が前提です(RGBはモニタの話です)。
PCはRGB前提でCMYKではないため、印刷されると発色が異なる可能性が大です。
カラーの画像を用意するとき、はじめからCMYKなフォーマットを使うべきだそうです。
ただ、技術同人誌の場合、本文でカラーを使う可能性はほぼないので、
このへんの話は忘れていてかまいません
電子出版#
- アマチュアにInDesignは不要ですが、そうはいっても次の3つの形式は考えておきたいところです
- 紙の出版(印刷所への入稿)
- PDFでの配布(画面レイアウトは固定)
- EPUBでの配布(画面レイアウトは可変、リフロー型)
- 上の3種類の出力をあつかえるシステムを探すべきです
- 技術書典のノウハウがそっくり提供されているので、
最初は、それを使うのがよいでしょう
- 結論として「dockerでRe:VIEWを動かす」のがよいと思います
- まるっとアプリ実行環境をいただける、dockerの正しい使い方と言えましょう
- だってRubyとかnode.jsとか、ぐりぐりいじりたくないですもん;-)
- Re:VIEWはASCII編集部のノウハウに起源があるそうで、
どうりで何となくTeX由来っぽい文法とか…
そしてRe:VIEWはシステムの裏側がLaTeXなんですよね。
ここも(我々のような
ロートルもとい熟練エンジニアには)おいしいところです。
いざとなればTeXのhackをすれば何とかなるんですね!っということが分かっているのは重要
リファレンス#
- 書籍
- 古殿竜夫「出版・商業印刷物製作の必要知識」(インプレス,2013);ISBN: 978-4844395683
- グループKindleブックス「すきま時間に覚える DTP・印刷用語 1285語|用語で学ぶDTP・印刷の世界」(kindleのみ)
- 親方プロジェクト編「技術同人誌を書こう!」(達人出版会,2018)(kindleもあります)
- TechBooster編・著「技術書をかこう! 〜はじめてのRe:VIEW 〜」(githubからC89-FirstStepReVIEW-v2.pdfを生成)
- 技術書典のノウハウ
- 動画
- その他、誰かのblogなど