1984年07月01日、 ウィリアム・ギブソンの「ニューロマンサー」がカナダで発売されました(もちろん原書の話です)。 40周年です

ちょうど10年後、 1994年にラスベガスで開催されたインタロップではcyberstationなるFMラジオがあったそうです。

もう、みんなサブカルチャーが大好きだから:-)?

サイバーを代表する色は、もちろんクロームです。 Google Chromeがデビューしたとき「あ〜ギブソン?」って思いましたよね? Kubernetesの元ネタと言われるGoogle Borgって、きっとスタートレックでしょ? (TNGというセカンドシステム症候群なシリーズでガッカリしたけど、Googleの中の人は世代が違うんだな〜と思いましたね)

いずれにせよ、 こんな"こっぱずかしい"単語が現代用語の基礎知識状態ってスゴいと思うのですけど、 ものごころついた時、すでに商用インターネットだった世代は疑問に思わない … ですかね?

邦訳を紹介

  • 1985 ニューロマンサー
    • 黒丸尚訳なのがいいところ
    • 原書で読むより、黒丸尚訳のほうがカッコいい気がする … (?)
  • 1987 クローム襲撃
    • 短編集
    • 表題は有名な「Burning Chrome」
    • やっぱり「記憶屋ジョニー」と「クローム襲撃」かな?
    • 訳者が複数なので訳し方の違いを楽しめる

みんなが読んだのは、このバージョンだ! この表紙がそれっぽい。 ハヤカワ文庫がリニューアルすると、どれも表紙がリニューアルされて寂しい。

攻殻機動隊ってニューロマンサーだよね?

攻殻機動隊を(ヘタレなので(連載ではなく)単行本で)最初に読んだ時に、 「ニューロマンサー」じゃ〜んと思ったものです。

もっとも、 ギブソンが小説を書き始めた時代=パーソナルコンピュータがどんどん出始めた時代だから、 こういう味付けなだけで、 プロットは王道ですよね。 ほぼ同時代の故グレッグ・ベアの未来の古典「ブラッド・ミュージック」(短篇版が1983)も、 違う味付けだけどプロットは王道。

ついでに1984年の日本のアニメ事情

一方40周年つまり1984年も忙しい年だったわけですよ。 映画だと 「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」とか 「風の谷のナウシカ」とか 「超時空要塞マクロス 愛おぼえていますか?」とか、 1980年代の頂点を極めてる感があります(たんなる主観です)。

あと、(ぴ〜)なOVAシリーズが出始めるわけですが、 これは、コンテンツのビジネスモデルの変化です。

ガンダムが切り開いてくれた「オモチャが売れれば中身はなんでもいいよ!」

参考文献